国際交流基金は、世界でも多大な人気を誇る日本人作家吉本ばなな氏のスペイン訪問を記念して、カサ・デ・レクトールの協力のもとトークショーを実施する。

トークショーでは、『キッチン』、『N・P』、『アムリタ』等の代表作品を持ち、最近ではエッセイ集『人生の旅をゆく』等のスペイン語版が発表となった吉本ばなな氏自身の考えや作品、好きな文学作品等について語るほか、自身のセレクションによる作品の一部の朗読ショーやファンの質問に答えてもらうコーナーもある。

 

日時: 11月1日(祝) 18:30~ (開場時刻は18:00) 

会場: Casa del Lector (Matadero Madrid) Paseo de la Chopera, 14. 28045 Madrid.
入場無料。先着順で、定員になり次第入場を閉め切らせていただきます。

モデレーター:  福田俊彦 (ESJAPÓN CEO)

 

吉本ばななファンの皆様、吉本作品を読みながら普段疑問に思っていたこと、聞きたいことをメールにて、info(アットマーク)fundacionjapon.es までお寄せください!メールの件名には、"Pregunta a Banana Yoshimoto" と忘れずにご記入ください。頂いた質問の中から特に面白いものを選んで、モデレーターがトークショー内で質問します。採用された質問者(出席者)の方には、吉本ばなな氏のサイン入り著書をプレゼントいたします!

吉本ばなな

吉本ばなな(1964年、東京生まれ)は、日本の小説家吉本真秀子のペンネーム。彼女の自然に対する愛情はペンネームにも表れている。ばななの花が好きだったことから、世の中によく知られる「ばなな」という名前を選んだ。父は60年代の著名な批評家・詩人の吉本隆明で、姉は漫画家のハルノ宵子。日本大学文芸学科卒業。彼女のデビュー作『キッチン』(1987年)は、刊行されてすぐに大きな成功をおさめ、大学在学中に海燕新人文学賞を受賞。本作品は日本国内で60以上の刷を重ねている。その1年後、泉鏡花文学賞を受賞。

吉本ばななは数々の賞を受賞しているが、なかでもイタリアの栄誉あるスカンノ賞の受賞歴もある。エッセイや『TUGUMI』 (1989年)、『N.P.』 (1990年)、『アムリタ』 (1994年)といった小説、『白河夜船』(1989年)、『デッドエンドの思い出』(2003年)の様な短編集など、洗練された数多くの作品を発表している。彼女は現代日本文学界でも最も権威ある作家のひとりである。吉本ばななの作品には共通する要素がある。一つは女性が主人公であるという事、そして繰り返し死に関係するテーマが扱われることである。吉本ばななはペドロ・アルモドバル、ペドロ・アメナバル、フアン・アントニオ・バヨナといったスペイン映画のファンであり、また「毎日タパスだけで生きていける」と言うほどのスペイン料理の愛好者でもある。

50にも及ぶ作品を発表している吉本ばななは、日本の現代文学を代表する作家の1人であり、日本国外でも多大な人気を誇る。彼女の作品は30か国以上で翻訳・出版されている。