国際交流基金とカタルーニャ・フィルムセンター共催の映画特集 「日本の食文化の秘訣」 により食と映画の融合が実現。 2000年以降に発表された「美味しい」作品の数々をご紹介する。

また、12月14日の20時から(『ラーメン侍』上映前)は、日本政府により平成28年日本食普及の親善大使に任命されているComerJapones.com代表のロジャー・オルトゥーニョ氏による日本の食文化についてのトークも予定されている。
 
 
上映期間: 2016年12月2日~31日
上映会場: カタルーニャ・フィルムセンター (Filmoteca de Catalunya)
     Plaça de Salvador Seguí, 1-9 (08001 Barcelona).

 
上映作品及び上映日:

『かもめ食堂』 (監督:荻上直子、2006年)
12月2日(金)22時- / 15日(木)21時半-
サチエ(小林聡美)はヘルシンキで“かもめ食堂”を始めたものの客はゼロ。ある日彼女は最初の客で日本かぶれの青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ)にガッチャマンの歌詞を教えてくれと言われるが、出だししか思い出せない。彼女は偶然本屋でミドリ(片桐はいり)を見かけ……。

『南極料理人』 (監督:沖田修一、 2009年)
12月4日(日)19時半- / 18日(日)19時半-
西村(堺雅人)は南極の昭和基地からも遠く離れた陸の孤島、南極ドームふじ基地に料理人として派遣される。妻(西田尚美)と娘を置いての単身赴任生活で、彼は8人の男性南極越冬隊員たちの胃袋を満たすという大役を任される。基地では雪氷学者(生瀬勝久)をはじめ、雪氷サポート隊員(高良健吾)らが彼の料理を心待ちにしており……。

『あかね空』 (監督:浜本正機、 2007年)
12月6日(火)21時半- / 24日(土)19時半-
深川蛤町。京の由緒ある豆腐屋で修行を積み、自分の店を持つため江戸へとやって来た青年・永吉。やがて、深川生まれの元気な娘おふみと出会う。2人はお互いに惹かれ合うものを感じる。そして、おふみの父・源治の計らいで同じ長屋に落ち着いた永吉は、念願だった自分の店“京や”を開く。しかし、江戸の豆腐とは大きさも固さもまるで違う京やの豆腐。案の定、江戸の人々にはなかなか受け入れてもらえず…。時代小説の名手・山本一力の直木賞受賞作を映画化した人情時代劇。

『武士の献立』 (朝原雄三、2013年)
12月9日(金)17時- / 20日(火)21時半-
春(上戸彩)は人並み外れた料理の才能と味覚を持っていたが、勝ち気過ぎてたった1年で婚家から離縁を言い渡される。加賀藩で料理方を務める舟木伝内(西田敏行)に料理の腕を見込まれた彼女は、彼のたっての願いで伝内の息子安信(高良健吾)のもとへ嫁ぐことに。だが、包丁侍の家に生まれた跡取り息子の夫は料理が大の苦手で……。

『四十九日のレシピ』 (監督:タナダユキ、2013年)
12月10日(土)19時半- / 22日(木)21時半-
熱田良平(石橋蓮司)が急に妻の乙美を亡くして2週間が過ぎたころ、派手な身なりのイモ(二階堂ふみ)が熱田家を訪問する。突然現われ、亡き妻から四十九日を無事に迎えるためのレシピを預かっていると言い彼女の存在に良平は目を白黒させる。そこへ夫(原田泰造)の不倫で、離婚届を突き付けてきた娘の百合子(永作博美)が東京から戻って来て……。

『ラーメン侍』 (監督:瀬木直貴、2011年)
12月14日(水)20時- / 23日(金)20時-
東京のデザイン事務所を辞め、九州で亡き父のラーメン店を継ぐことにした光(渡辺大)。それまで父親に反発してきた光にとってラーメン店は重荷であり、自信を持てないでいた。ある日、母親の嘉子(山口紗弥加)と訪れたラーメン屋台で、父・昇のラーメン1杯にかける思いを聞かされた光は、父の味を再現しようと記憶をひもといていく。

『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』 (監督:河邑厚徳、 2012年)
12月16日(金)19時半- / 27日(火)21時半-
日本の食にさまざまな提案をしてきた料理家・辰巳芳子が、病気により食事を楽しむことができなくなった父親のために工夫を凝らして作り続けたスープは、「いのちのスープ」として知られている。食材を誠実に育てる生産者やその素材を丁寧に調理する辰巳、スープを口にする人々の姿を通し、農が食を支え、そして人の命を支える食の重要さを問い掛けていくドキュメンタリー。

 『あん』 (監督:河瀬直美、2015年)
12月30日(金)17時- / 31日(土)19時半-

刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江(樹木希林)という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。


プログラムの詳細や入場券購入等についてはFilmoteca de Catalunya web page をご覧ください。