© Yoichi HAYASHI
 
国際交流基金マドリード日本文化センターでは、アルカラ・デ・エナーレスで開催されるマドリード州舞台芸術フェスティバル「Clásicos en Alcalá 2017」に豊英秋(ぶんのひであき)氏率いる歴代宮内庁式部職楽部宮廷楽長たちを中心とした特別雅楽ユニットを招へいし、雅楽に関する講演会及び演奏会を行います。

日時:2017621日(水)

【レクチャー】
17:30- Salón de Actos del Antiguo Hospital de Santa María La Rica
    (Calle Sta. María la Rica, 3 Alcalá de Henares)

【公演】
21:00- Patio de Cristales del Museo Arqueológico Regional
    (Plaza de las Bernardas s/n, Alcalá de Henares)

※いずれも入場無料。定員に達し次第、入場を締め切らせていただきます。なお、公演については、会場にて開演1時間前より入場券を配布しています。

雅楽とは

5世紀ころより中国や朝鮮を経由して日本には様々な音楽が伝来し、701年に大宝律令の中に「雅楽寮(うたまいのつかさ)」が設けられたところが雅楽の起源と言われ、現在も宮内庁式部職楽部に引き継がれている。笙・篳篥・笛の管楽器の他、箏・琵琶、鞨鼓・太鼓・鉦鼓、歌や舞など多岐に渡り、世界最古のオーケストラと言われユネスコ世界遺産にも登録されている。

今回の演奏では、京都方楽家の名門である豊家第36代目で、元宮内庁式部職楽部主席楽長でもある豊英秋(ぶんのひであき)氏を始め歴代の首席楽長、安齋省吾氏、大窪永夫氏、池邊五郎氏を中心としたメンバーに、2011年〜2012年に文化庁文化交流使としてドイツを中心に雅楽紹介の活動を行ってきた真鍋尚之氏が加わり、雅楽の全体ジャンルを網羅したプログラムで、通常とは異なる独奏・退吹など新しいスタイルを組み入れた演奏が披露されます。

またワークショップでは雅楽の歴史、楽器の紹介および演奏法・演奏形態などの基本から日本文化に古来息づいている「協調」や「和」の精神、装束や楽器群に見られる色彩の芸術性など、雅楽本来の持つ悠久たる音楽的時間・空間を含め1300年あまりの歴史を通して日本人の美意識・価値観を観客参加型で紹介します。

 

Clásicos en Alcalá 2017」に関する詳細は こちら(スペイン語)をご覧ください。