現在参加申し込み受付中です。締め切りは1月26日金曜日です。申し込み方法はAPJEのホームページをご覧ください。

主催:スペイン日本語教師会、国際交流基金マドリード日本文化センター

日時:2018年2月3日(土)11時(受付開始10時半)~18時半 ※懇親会は日本国大使公邸を予定しています。

場所:Hotel Via Castellana
Paseo de la Castellana, 220, Madrid
TEL: 915674300
地下鉄最寄駅はPlaza de Castilla (L.1, L.9, L.10)
※地図はこちら

 
 
今年の総会は日本スペイン外交関係樹立150周年事業として承認されました。今年は日本とスペインの友好関係を更に飛躍させる大きな機会となります。日本スペイン外交関係樹立150周年についてはこちらをご覧ください。
 
 

交通費補助:スペインもしくはポルトガル(開催地マドリードから移動距離が100キロ以上の遠隔地)からご参加の場合、 国際交流基金マドリード文化センターより交通費補助の支給があります。補助の申請は、研修会参加申込と同時に開始いたします。

プログラム

1030 -        受付開始
11:00 - 13:00 総会および各種報告
13:00 - 14:30 昼食
14:30 - 18:30 研修会(講演とワークショップ)
19:30 - 21:30 懇親会

研修会(講演&ワークショップ)

講師:笹原宏之先生(早稲田大学)

タイトル:日本の漢字に対する理解とコミュニケーションへの応用

概要(講師よりメッセージ):

漢字は、中国で生まれた文字ですが、日本語を表記するためにすっかり日本風にアレンジされています。
日本の漢字の特徴は、種類の豊富さ、用法の多様性、集団・場面による位相の分岐など、あらゆる面で他の文字と異なっています。それを表記に利用しているために、一定の体系性はあるものの個々の表記もまた、語種や意味、作られた時代や地域、社会、個人の差を反映して、非常に個別性の高いものとなっています。
世界で最も種類が多く、使い方も複雑な日本の漢字の実勢と、その背景にある個々の要素、構造や機能、そして「奥深さ」なるものやストーリー性、ニュアンス、コノテーションを好む日本人の心性についても、具体例とともに紹介していきます。
さらに、それらを学習者が的確に理解し、摩擦が少ない形で表現とコミュニケーションに応用できるようにするために、どのように教育することが効率的かつ効果的であるのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
※今回のテーマは久々に「漢字」です。「漢字をどう教えるか」「どうすれば効果的に学べるか」、非漢字圏の学習者を相手にする私たちにとっては永遠の課題と言えるかもしれません。今回お招きした笹原宏之先生は、現在の日本の漢字研究の第一人者として知られる方で、日本だけでなく今年6月に開催されたフランス教師会シンポジウムでもご講演なさっています。ご著書の中から、特にお薦めを教えていただきました。この機会に、改めて漢字とじっくり向き合ってみませんか。

・岩波新書   『日本の漢字』
・NHK出版新書『漢字に託した「日本の心」』
・集英社    『日本人と漢字』