国際交流基金は去年に引き続き、サン・セバスチャン・ファンタスティック映画週間の協力により、フェスティバル期間中、日本のファンタジー映画上映を行う。第28回目となる本映画週間は、1028日から113日まで開催され、4作品が封切りとなる。うち2作品は映画週間の特別イベント、ジャパン・ナイト(Japan Gaua)内で上映予定。ジャパン・ナイトでは、その他コスプレコンテストが開催され、恐怖映画の監督であり特殊メイクアップアーティストの西村喜廣氏も登場する。

 

上映スケジュール

10301700 Teatro Principal
Mutafukaz
」(西見祥示郎、ギョーム・ラン・ルナール / 2017 / 90分)

2006年にギョーム・ラン・ルナールが発売したコミックの短編集を、作者のルナール自身が日本の映画監督である西見 祥示郎と協力し、映画へと作り変えた。
   ピザ配達人として、ダーク・ミート・シティに住むアンジェリーノ。ある日、謎の組織に彼の部屋が襲撃される。間一髪、逃げ延びたアンジェリーノは想像を超えた闘いに巻き込まれていく…。

 10302200 Teatro Principal
「散歩する侵略者」
(黒沢清 / 2017 / 129分)

数日にわたって行方がわからなくなっていた夫・真治が、まるで別人のように優しくなって帰ってきたことに戸惑う妻・鳴海。それ以来、真治は毎日どこかへ散歩に出かけるようになる。同じ頃、町で一家惨殺事件が発生し、不可解な現象が続発。取材を進めるジャーナリストの桜井は、ある事実に気づく。不穏な空気が町中を覆う中、鳴海は真治から「地球を侵略しに来た」という衝撃的な告白を受ける。日本で今最も注目を集める監督、黒沢清の手により人間の魂の奥底を抉り出すSFが描かれる。

 

ジャパン・ナイト(Japan Gaua 1122200 Teatro Principal

 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(三池崇史 / 2017 / 119分)

シリーズ累計発行部数1億冊を超える「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズから、第4部が映画化。「スタンド」と呼ばれる不思議な力を持つ高校生、東方仗助。彼の住む杜王町で、連続変死事件が発生する。一連の事件が自分とは別のスタンドを使う者たちによる犯行だと知った仗助は、町を守るために立ち上がる。

 「蠱毒 ミートボールマシン」(西村喜廣 / 2017 / 100分)

謎の生命体に寄生され「ネクロボーグ」と化した人間たちの死闘を描いたホラーアクション「ミートボールマシン」のシリーズ第2弾。借金の取り立て屋をしている野田勇次は、ノルマの額を回収することが出来ず、いつも上司になじられている冴えない50歳の中年男。さらにガンの宣告まで受け、生きる意欲もなくなる中、謎の生命体「ユニット」に寄生されてしまう。ユニットに寄生された人間はやがて人格を奪われたネクロボーグと化すはずが、勇次はなぜかネクロボーグにはならず、心のよりどころであったカヲルを守るため、次々と現れるネクロボーグたちと戦っていく。