Photo: Rei Guitar

今年で第54回を迎える サン・セバスティアン国際ジャズ・フェスティバル Heineken Jazzaldiaでは、日本の現代ジャズ音楽がフォーカスされる。国際交流基金マドリード日本文化センターの協力のもと、5組の日本人ソロアーティスト及びグループが登場し、計12の公演が予定されている。
彼らに共通する特徴は、ピアノとギターがいずれもソリストとして演奏されているところである。また、参加日本人アーティスト5組中3組は、女性アーティストがリーダーとなっている。
 
日時:2019年7月24日(水)~28日(日)(時間は公演により異なります)
会場: サン・セバスティアン市内(公演により会場は異なります)
入場券: 有料公演については、フェスティバルWEBページ又はVictoria Eugeniaシアター窓口にて購入可
 
出演アーティスト:
 
CHIHIRO YAMANAKA TRIO & CHIHIRO YAMANAKA DUO
Chihiro Yamanaka (ピアノ), Yoshi Waki (ベース), John Davis (ドラム) / Chihiro Yamanaka (ピアノ), Yoshi Waki (ベース)
20年近くのキャリアを持つ若きピアニスト山中千尋は、日本のジャズ界における重要な存在へと成長した。伝説的ジャズピアニストオスカー・ピーターソンを強く受けた初期の彼女の音楽は、後にその範囲を広げ、オルガンやシンセサイザーを加えた自身のスタイルを生み出した。
素晴らしいソリストでもあるが、今回はデュオとトリオでのパフォーマンスを披露する。
 
AI KUWABARA SOLO & AI KUWABARA THE PROJECT
Ai Kuwabara (ピアノ), Keisuke Torigoe (コントラバス), Senju Muneomi (ドラム)
弱冠28歳で既に日本で最も名を挙げたアーティストと称される桑原愛。彼女が率いるジャズトリオ、The Projectは日本国内でも有数の名だたるジャズグループというだけでなく、映画やドラマ(Dear Family)など数々のサウンドトラックをも手掛けており、これにより一躍、人気グループに躍り出た。
 
江州音頭: ERI YAMAMOTO TRIO +  CORO EASO
米国に居住し10年以上となる日本人ピアニスト、山本恵理。海外でキャリアを築き上げたにも関わらず、彼女の音楽には自身の起源が根強く残っている。ヨーロッパで初めてCORO EASOとの共演で演奏される江州音頭は、日本の伝統音楽とジャズを融合させたトリオとコーラスのための作品であり、まさに彼女のアメリカでの経験と日本人としての根源を表した曲となっている。
 
REI GUITAR
日本のブルース・ポップ界の新進気鋭アーティストRei。歌手であり、最近はギタリストとして頭角を現す。偉大なカリスマ性と実力を兼ね備えた女性アーティストとしてのポテンシャルを買われ、最近、国際的レーベルと契約を結んだところである。
 
YUKI ARIMASA-RYO OGIHARA
Yuki Arimasa(ピアノ)、Ryo Ogihara(ギター)
ジャズ公演では、ピアノとギターのデュオ公演で完璧に2つの楽器が調和した、完全に満足できる公演というのは片手で数えられるほどしかない。ピアノのユキ・アリマサとギターの荻原亮のデュオはその1つに入るものである。この偉大な2人のアーティストが本格的且つ絶妙なパフォーマンスを披露する。