箏とギター音の旅「セビリアの侍」

昨年、セルバンテス文化センター東京で行われた箏とギターによるコラボレーションコンサートの様子をマドリード日本文化センター公式Youtubeチャンネルにて3部作プレミア公開!

出演アーティスト:ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ(ギター)、榎戸二幸(箏)

公開日:

Vol. 1: 10月21日(金)12:00 CEST


Vol. 2: 10月28日(金)17:00 CEST


Vol.3: 11月4日(金)17:00 CEST
 
昨年、2021年12月に、東京のインスティトゥト・セルバンテスにて『セビーリャの侍』の公演が開催されました。この公演は、ジョン・ヒーレイ作の同名の小説が元で作られた、箏とクラシックギターのコラボレーション作品です。1614年、スペインとの商用関係を築くためにセビリアに訪れた慶長使節団と共に「シロウ」と呼ばれる侍がセビージャに降り立ちます。言わば、日本とスペインの文化が交わる最初のきっかけとなった史実が元になっており、これは両国の初の交流と言えるとても意味のあるできごとです。今回、この作品を演奏するため、2つの伝統楽器のコラボレーションで、日本とスペインを代表する国際的アーティスト、榎戸二幸さんとホセ・マリア・ガジャルドさんがご出演されました。作品自体は、ガジャルドさんが作られています。
国際交流基金としてスペインや世界の皆様にもぜひこの素晴らしいコラボレーションを聴いていただきたく、この公演をご紹介する三部作の動画を作成しました。このお二人のアーティストへの独占インタビューのほか、日本伝統の楽器である箏にまつわるお話などもお楽しみいただければと思います。
今回の動画の制作及びプレゼンテーターを担当したのは、日本とスペイン双方向の文化交流を目的としたYouTubeチャンネルをふたつ運営する小倉真理子さんです。今回は、慶長使節団が初めてセビリアに降り立った1614年10月23日に近い10月21日を第一部の公開日に設定いたしました。その後、3週にわたって公開いたしますので、ぜひ、この素晴らしい音色をお楽しみください!

 
アーティストプロフィール
榎戸二幸(えのきどふゆき)
箏奏者。
東京芸術大学卒業・アカンサス音楽賞受賞。同大学大学院音楽研究科修了。
三歳より故・大叔母 小橋幹子(元東京芸術大学教授・社団法人日本三曲協会参与・箏曲宮城会名誉理事・宮城道雄記念館理事)に師事し、初舞台では、永田町にある国立劇場において独奏をした。中学生の頃からニュージーランドやドイツ、トルコ、フランスなど海外36カ国以上で公演を行った。2012年には、文化庁長官より平成24年度文化庁文化交流使を拝命。
ガジャルド氏との出会いは、国際交流基金共催による2019年のASEM外相会合において榎戸氏を招へいした際、スパニッシュギターとの共演が提案されたことがきっかけで今回の作品が産み出された。

 
ホセ・マリア・ガジャルド・デル・レイ
スペイン、セビリア出身
クラシックギタリスト&作曲家。 小澤征爾、ジョン・ウィリアムズ、村治佳織等数々の著名な音楽家と共演し、一方で様々なギター曲の作曲を手掛けている。
6歳で母親の勧めでギターを習い始め、9歳の時にセビージャ音楽学校に入学し、クラシックギタリストへの道を歩み始めた後、現在に至るまで様々な功績を残している。
これまでにソロギター、コンサート、演劇やサウンドトラックを含む100以上の作品を作曲。
彼の作品は、フラメンコダンスの世界でも広く使用されている。