国際交流基金マドリード日本文化センターは文化施設や教育機関を対象に「日本の世界遺産展」写真パネルの貸し出しサービスを提供しています。
この展示用写真パネルは、国内の名所67カ所の写真で構成されており、日本の文化遺産の豊かさを紹介することを目的としています。

この写真パネル貸し出しを希望される施設、機関の方は、以下の連絡先までEメールにてご連絡ください。写真パネル関連資料及び貸出プログラムに関する詳細をお送りいたします。

国際交流基金マドリード日本文化センター info@fundacionjapon.es  


 
世界遺産とは
人類は400万年の歴史の中で多くの文明を生みだし、多くの文化を育み、数多くの文化的遺産を残してきた。他方、人類の活動は時には自然と共存し、ある時は自然を破壊してきた。その文化遺産と残されたかけがえのない自然を保護していくことが、今日の我々の大きな課題である。
 
世界遺産は、普遍的な価値を有するかけがえのない人類の遺産である文化財や自然を保護し、次の世代に残していくことを目的に、1972年パリで開かれたユネスコ総会で『世界遺産条約』として採択された。
2019年現在、日本を含め193か国がこの条約を締結している。世界遺産条約を締結することは、自国に存在する遺産を保護し、次の世代に残していくことを国際的公約として宣言することを意味している。世界遺産を人類共有の遺産として、互いに協力し、保護に対する義務と責任を負うことになる。2019年現在、世界遺産リストに登録された文化遺産は869件、自然遺産は213件、複合遺産は39件の総計1,121件。
 
1993年、日本から初めて「白神山地」、「屋久島」、「姫路城」及び「法隆寺地域の仏教建造物」が登録され、その後「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」、「原爆ドーム」、「厳島神社」、「古都奈良の文化財」、「日光の社寺」が登録されている。
2000年に首里城などを含む「琉球王国のグスク及び関連遺産群」、 2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」が文化遺産に登録、2005年には「知床」が自然遺産として登録された。
島根県の「石見銀山遺跡とその文化的景観」が文化遺産として2007年に登録された。
2011年 6月、自然遺産として「小笠原諸島」および文化遺産として「平泉一仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」が登録された。