日本庭園講演シリーズ第3弾となる今回は、日本より辻井造園代表取締役の辻井博行先生をオンラインでお迎えし、講演いただきます。

日本庭園には、池泉・枯山水・茶庭の様式があり、その中に縮景・借景・見立てといった伝統技法を取り入れ、「美しい景」を表現します。与えられた空間に樹木・石材・築山・滝や池などの自然素材を調和させ、またその地の風土に馴染むよう構成し、特有の美を造り上げる芸術です。
本講演では、日本庭園の礎となる築山(地形のつくり方)と石組(自然石の組み方)についての作庭技法を庭園のミニチュアを用いて分かりやすく解説します。

「日本庭園の作庭技法」と題した本講演会は、2回に分けて開催されます。
6月4日に開催される第1回では、地形と石組をメインにお話をいただきます。
また、7月2日開催の第2回では「植栽としつらえ」をテーマに、第1回講演で作成した地形と石組を完了したミニチュア庭園に植物やその他の要素を加えていきます。

講演会情報:
オンライン講演会「日本庭園の作庭技法その2:植栽としつらえ
開催日: 2021年7月2日(金)
開催時刻: 16:00h CEST (UTC +2) スペイン国外の時間はこちらのページよりお調べいただけます。
所要時間: 講演約70分+質疑応答
会場: オンライン
参加無料。要事前申し込み。
参加申込ウェブページ:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_3hZlL6RTS8KtMjJYPAYAvg
※参加を希望される方は上記リンクより、ご登録ください。定員になり次第、登録を締め切らせていただきます。

オンライン講演会「日本庭園の作庭技法その1:地形と石組
※本講演は終了いたしました。
開催日:
 2021年6月4日(金)
開催時刻: 16:00h CEST (UTC +2) スペイン国外の時間はこちらのページよりお調べいただけます。
所要時間: 講演約70分+質疑応答
会場: オンライン
参加無料。要事前申し込み。
参加申込ウェブページ:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_SJu2rRg1QmKuMyaIEDKpaQ
※参加を希望される方は上記リンクより、ご登録ください。定員になり次第、登録を締め切らせていただきます。

講師紹介:
辻井博行
1970年滋賀県大津市生まれ。大阪芸術大学環境計画学科卒。
 在学中は、西の雄として日本を代表する造園家、環境計画学科長(大阪芸術大学学長)中根金作氏(京都)より古庭園を学ぶ。卒業後は東の雄として日本を代表する㈱綜合庭園研究室・中島健氏(東京)の元で作庭に従事する。中島健氏は「花の造園家」として著名であり、ローマ・モントリオール・カウラなど、世界中に数多くの作庭を手掛けられている。1992年には、中島氏とともにミネベア軽井沢山荘内ゲストハウス周辺改修工事/長野・軽井沢、1994年には名護屋城茶苑「海月」造園工事/佐賀・鎮西などに携わった。
1995年に㈱辻井造園入社、2004年から代表取締役。中島健氏によって培われた新たな感覚の作風と、中根金作氏から学んだ代々受け継がれた伝統技法を融合し、京都・滋賀を中心に活動を行っている。
国内の主な庭園としては、本家鶴喜そば庭園改修/滋賀・大津(2006)、仁壽殿ゲストハウス庭園改修/京都・金閣寺(2008)、宮川町えん坪庭/京都・東山(2012)、石山紫の道造園修景(石山寺表参道)「さざなみの庭」「曲水の庭」/滋賀・大津(2014) 、吉田家古庭園復元/滋賀・草津(2016)/などがあり、これら作品により各種賞を受賞。現在は奈良・大和郡山にて水景工事に従事する。
 海外における活動としては、2001年から福原成雄氏と共に、海外の日本庭園復元および作庭プロジェクトにも取り組み、実践家として内外における人材育成に貢献。主な実績としては、イギリス・タトンパーク内日本庭園修復(1996)、「チェルシー・フラワーショー」日本庭園(2001)、ウェールズ植物園内日本庭園(2001)、フランス・ロスチャイルド美術館内日本庭園(2003)、英国王立園芸協会ウイズリーロックガーデン(2005)、イタリア・ローマ日本文化会館日本庭園修景工事(2017~現在に至る)。