Children of the Sea / Kaiju no kodomo (Ayumu Watanabe, 2019) 
10月3日から13日に開催される第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭では、今年も国際交流基金の協力のもと、様々なジャンルの最新の日本映画作品が上映される。
 
国際交流基金の協力により上映されるのは7作品。そこには、深海誠監督の大ヒット作「天気の子」、渡辺歩監督作「海獣の子供」、‎武内英樹監督作「翔んで埼玉」などが含まれている。
 
その他、園子温監督の「愛なき森で叫べ」が海外初のプレミア公開、中島哲也監督(「下妻物語」、「告白」など)のホラー作品「来る」、公開30周年迎えた塚本晋也監督による1989年の作品「鉄男」等の記念上映も予定されている。
 
フェスティバルでは、上記作品の監督や出演者の登壇も予定されている。国際交流基金の協力事業では、「弾丸ランナー」のSABU監督が「Jam」(2018年)と最新作「ダンシング・マリー」(2019年)を紹介するほか、「テルマエ・ロマエ」で知られる武内英樹監督が「翔んで埼玉」を、そして長井龍雪監督が「空の青さを知る人よ」のプロモーションのためフェスティバルを訪れる。
 
上映作品紹介:


天気の子(新海誠、2019年)111分
Sección: Anima't - Special Sessions部門
上京を目指して家出した男子高校生が、天気を操る不思議な力を持つ少女に出会う。「君の名は。」(2016年)の大ヒット作に続く新海誠監督の新作は既に日本で新たな記録を更新している。
 
海獣の子供(渡辺歩、2019年)110分
Noves Visions部門
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、父が働いている水族館へと足を運び、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”と出会う。三人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始め、“海と空”が超常現象と関係していると知り、彼等を利用しようとする者も現れる。
 
 
空の青さを知る人よ(長井龍雪、2019年)107分
Oficial Fantàstic Competició部門
感動の前作「心が叫びたがってるんだ」に続く、切ない恋愛青春物語。
事故で両親を失ったあかねは、妹・あおいの面倒を見るために故郷に残る。数年後、町で開催される音楽祭であかねの元カレ、慎之介が現れる。同時に、あおいは高校時代の慎之介と出会い、次第に恋に落ちる。 
 
One Piece: Stampede(大塚隆史、2019年)95分
Anima't - Sessions Especials部門
 世界最大の海賊万博の主催者からの招待状を手に入れたルフィたち麦わらの一味。メインディッシュのお宝を巡って海賊の間で争奪戦が繰り広げられる中、その海賊たちを捕まえようと海軍が加わる。
お宝争奪戦と海賊万博は予測不可能な大混乱へと陥って行く!!
 
翔んで埼玉(武内英樹、2019年)107分
Midnight X-Treme部門
大都市・東京に比べ、全くパッとしない埼玉県。かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事の息子で高校生の百美は、ある日東京で麗と出会う。互いに惹かれあっていくが、麗は埼玉県出身であるという事実を知ってしまい…。
 
 
サムライマラソン(バーナード・ローズ、2019年)106分
Oficial Fantàstic Competició部門
藩士達のだらしなさに腹が立ち、過酷なマラソンに強制参加させる藩主。参加者の中には藩士たちの間に身を潜める忍者の他、正体を隠す藩主の娘も。日本で毎年開催されていたと言われるマラソン大会を元にした「サムライマラソン」はアクションとスリル満載な映画に仕上がっている。
 
Jam (サブ、2018年)102分
Noves Visions – Especials部門
 同じ街に住む三人の男性。売れない演歌歌手のヒロシ、報われない迷信を信じ愛する彼女の病回復を願うタケル、ヤクザに追われているテツオ。SABU監督が作り出す、交差しあう三人の男のストーリー。今回は同監督作の「ダンシング・マリー」(2019年)もフェスティバル内で上映される。
 
上映日程、時間の詳細、入場券の購入はフェスティバルウェブページをご覧ください。